入院費を抑える方法
入院には平均して、1日につき2万から3万円かかります。内訳は差額ベッド代、食費、リネンや衣服などのレンタル料、先進医療の技術料などです。1週間以上入院するとなると、それなりの額を払うことになります。保険は効かないのか?という疑問を持つ人もいるでしょうが、保険がきくのは医療費のみで、入院費を保険でカバーすることはできないのです。治療が長引いたり職を引退したりしていることの多い高齢者には、かなりの痛手になるでしょう。
しかし、医療費に関する制度を知っておけば、入院費を最低限に抑えることは可能です。例えば、高額療養費制度という制度では、医療費の上限額が定められており、その上限額を超えた分は返してもらえるのです。上限金額は、その人の所得や年齢によって決められます。その他に、医療費控除という制度を利用することで、所得税と住民税で控除を受けることができます。条件は医療費が年間10万円、もしくは所得の5%を上回ったときです。申請には確定申告が必要です。
医療機関によっては、入院費を分割で払うことができることがあります。実際にかかる費用を抑えることはできませんが、退院した後から対応ができるようになるので、入院時にまとまったお金がないという場合は分割で支払いができるかを病院側に聞いてみましょう。
制度以外でも、ある程度の節約は可能です。例えば、入院時にはできるだけ病院内では物を買わないようにして、必要品は自宅から持ってくるようにしましょう。毎日の衣服のレンタル代や飲み物代などは、日数が重なると馬鹿にならない額になります。
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